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20080906

BABEL

BABEL

今更という感じですが「バベル」を観てみました。劇場公開時から気にはなっていたのだけど、どうしても「スパイダーマン3」を観なくてはならない事情があったもので…。最近は一人で映画観に行けなくなってしまって。そんなわけで、簡単に感想を書いてみようかと。ネタバレも含まれると思います。

まぁ何ともやるせない映画ですね。評価は様々あるようですが、個人的には嫌いじゃないかな。割と淡々としていて好きです。観終わった後、何とも言えない虚脱感がしばらく続きましたけど。
アメリカ・メキシコ、モロッコ、日本と、それぞれのストーリーが交互に進むのですが、人間関係は一応関連づけられているものの、別に関係なくても構わない程度の関連付けかも。それぞれの場所のオムニバスを観てる感覚なんですかね。
菊池凛子演じる女子高生の描写にも色々な評価があるみたいですね。ウイスキーやドラッグにはそれほど違和感は感じなかったけど、「あんたのオヤジと寝てやる」みたいなセリフとか、公然と股を開いてしまうようなのは、ちょっと日本の女子高生とは違うんじゃないかなとは思いました。いや、今日日の女子高生はそのくらいのことするのかなあw 演技は上手、というよりまるで実在してる人のようで、すごい気迫のようなものすら感じました。
菊池凛子といえば、この映画で映画祭とかに招待された時に、シャネルなんかのドレスを着て派手派手しい感じの装いでとても興奮しているように見えましたが、あれって海外の人達の目にはどう映るんですかねえw まぁスポンサーだったりというのもあるでしょうし、レッドカーペットにセーラー服で登場というわけにも行かないんでしょうから、あれでいいのかも知れませんが…。日本の女性らしい雰囲気の方が欧米では受けそうなのに、とか思ったり。
全体的には日本を描いている部分は、そんなに的外れとも思いませんでした。真宮刑事役の二階堂智という俳優が、素晴らしい存在感を見せていてよかったです。最後の方で、居酒屋で一人で飲んでいるシーンに惹きつけられました。役所広司はもちろん上手いのだけど、上手さが引き立つほどの出番はなし。それはブラッド・ピットにも言えるかも。
最後のシーンで坂本龍一の「美貌の青空」が流れるのですが、淡々としたやるせない感じが、まるでこの映画のために作ったようにピッタリとハマっていました。アルバム
「/04」に収録されています。
たまにはこういう映画を観るのもいいなあと思いました。ここしばらくはSF大作とかアニメとか大衆娯楽作品ばかり観ていたものでw

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